ロボット掃除機が、和室や古い家の敷居の前で毎回止まってしまう。
測ってみると段差が4cmあった、という相談はとても多いです。
多くのロボット掃除機が越えられるのは2cm前後なので、4cmはそのままでは届かない高さです。
ここでは、4cmの段差を正しく測る方法と、スロープで越えさせるか部屋を分けるかの決め方を順番に説明します。
4cmの段差はそのままでは越えられないことが多い
一般的なロボット掃除機が乗り越えられる段差は1.5cmから2cmほどで、4cmはその2倍の高さです。
古い住宅の敷居は3cmから4cmあることが多く、ここで止まるのは故障ではありません。
最近は4cm前後まで越えられるとうたう機種もありますが、まだ一部です。
まずは段差の高さごとに、何をすればいいかを表で確認しておきましょう。
| 段差の高さ | そのままで越えられるか | やること |
|---|---|---|
| 1.5cm以下 | 多くの機種で越えられる | 何もしなくてOK |
| 2cmから3cm | 機種によって分かれる | 説明書の数字と比べる |
| 4cm前後 | ほとんどの機種で越えられない | スロープか部屋を分ける |
| 小上がり | 越えられない | 手で運ぶ |
小上がりのように30cmを超える段差は、スロープで何とかする高さではありません。
その部屋だけは本体を手で持って移すのが現実的です。
敷居の高さは両側から測る
敷居の高さは、廊下側と部屋側の両方から測ってください。
床材の厚みが部屋ごとに違うと、片側は4cmでも反対側は3cmということがあります。
ロボット掃除機が止まるのは、高いほうの側から登ろうとしたときです。
測るときは3か所を見る
- 廊下側の床から敷居のいちばん上までの高さを測る
- 部屋側の床から敷居のいちばん上までの高さを測る
- 敷居の上の幅を測る
定規は床に垂直に立てて、敷居のいちばん高いところに合わせます。
メジャーを斜めに当てると、1cm近くずれることがあるので気をつけてください。
敷居の上の幅も大事
引き戸のレールが付いた敷居は、上に溝があって平らではありません。
ここで車輪が溝に落ちると、段差を越えたあとで止まることがあります。
幅と溝の深さもメモしておくと、スロープを選ぶときに迷わずに済みます。
乗り越え性能の数字は条件つきで読む
説明書にある乗り越え高さは試験の条件で出した数字なので、家の段差より1cmほど余裕を見てください。
メーカーの数字は、決まった床材と決まった段差の形で試したときの値です。
家の敷居は角が丸かったり、手前にすき間があったりするので、同じ結果にならないことがあります。
「最大4cm」が2段の合計のことがある
4cm対応とうたう機種でも、注意書きを読むと「2段に分かれた段差の合計」という場合があります。
1段だけの段差なら3cmまで、と書き分けているメーカーもあります。
敷居は1段のことが多いので、4cmの敷居なら「1段で何cmまでか」を確認しておくと確実です。
家の段差と比べる順番
- 家でいちばん高い段差を測る
- その数字に1cmを足す
- 説明書の1段での乗り越え高さと比べる
足りなければ、次のスロープか、部屋を分ける方法に進みます。
スロープを置けば4cmの敷居も越えられる
4cmの段差なら、傾きのゆるいスロープを置くと越えられるようになります。
介護用として売られている段差解消スロープは、ロボット掃除機にもそのまま使えます。
高さは3cm、4cm、5cmのように分かれているので、測った高さに合うものを選びます。
奥行きは32cmから40cmが目安
ロボット掃除機用のスロープは、傾きを8分の1から10分の1にするのが目安と言われています。
奥行きは段差の高さに8から10をかけると出るので、4cmなら32cmから40cmです。
傾きが急だと、登る途中で前が浮いて止まることがあります。
自作するなら固定まで
ジョイントマットを段ごとに少しずつ短く切って重ね、両面テープで貼り合わせるとスロープを自作できます。
自作のスロープは軽いので、ロボット掃除機が押すと少しずつずれていきます。
裏に滑り止めシートを貼り、敷居に押し付けるように置いておくとずれにくくなります。
引き戸の部屋は両側に置く
行きだけ登れても、帰りに降りられないと充電台に戻れません。
両側から段差がある敷居なら、スロープは廊下側と部屋側の2か所に置きましょう。
引き戸を閉めるときにぶつからない奥行きかどうかも、置く前に確かめておくと安心です。
越えさせない部屋は進入禁止エリアで分ける
スロープを置きたくない部屋は、アプリの進入禁止エリアで掃除する範囲から外すのが早いです。
段差の前で止まるのは、越えようとして失敗しているからです。
その部屋を最初から掃除範囲から外しておけば、止まることはなくなります。
地図を作れる機種なら、スマホのアプリで部屋ごとに線を引いて外せます。
地図を作らない機種では、付属の磁気テープや赤外線の装置で入れない場所を作る方法があります。
外した部屋は、週に1回だけ本体を手で運んで掃除させるという使い方をしている人も多いです。
段差の手前で止まるなら3か所を見直す
スロープを置いても止まるときは、センサーの汚れと、ラグの端と、スロープの位置を見直してください。
どれも数分で直せることが多いです。
底の落下防止センサーを拭く
本体の底には、階段から落ちないための落下防止センサーが付いています。
ここにほこりが付くと、段差でもない場所を崖だと思って引き返します。
乾いた柔らかい布で、底の小さな窓を拭いてあげましょう。
ラグの端をスロープにかけない
スロープの上にラグの端がかかると、ブラシが巻き込んで止まります。
ラグはスロープから少し離して敷き直してください。
スロープのすき間をなくす
スロープと敷居のあいだに数mmでもすき間があると、前輪が落ちて止まることがあります。
すき間ができていたら、スロープを敷居に押し付けて置き直します。
段差を測ったら1部屋ずつ試して確かめる
まずは家の敷居を全部測り、4cmの段差がいくつあるかを数えるところから始めましょう。
4cmの段差が1か所だけならスロープ、いくつもあるなら部屋を分ける方法のほうが手間がかかりません。
スロープを置いたら、その部屋だけで1回掃除させて、行きと帰りの両方で止まらないか確かめます。
- 敷居の高さを廊下側と部屋側の両方から測る
- 説明書の1段での乗り越え高さと比べる
- 足りなければ奥行き32cm以上のスロープを置く
- 置きたくない部屋は進入禁止エリアで外す
1部屋ずつ試していけば、どこで止まっているのかがはっきりします。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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