ひと冬使った電気毛布を洗いたいけれど、柔軟剤を入れていいのか、電熱線が切れないかが気になって手が止まっていませんか。答えは、取扱説明書に柔軟剤の記載があれば最後のすすぎで使ってよく、洗い方さえ守れば電熱線は傷みません。
ライオン、ハイアール、くらしのマーケット、カジタクなどが公開している洗い方をもとに、柔軟剤の可否の見分け方、洗う前の確認、洗濯機と手洗いの手順、干し方、静電気対策、よくある失敗の順に書きます。
電気毛布に柔軟剤を使っていいかは、取扱説明書の1行で決まる
柔軟剤を使えるかどうかは、製品ごとに違います。取扱説明書か洗濯表示に「柔軟剤が使えます」とあれば、最後のすすぎで規定量を入れて構いません。記載が無い製品は、使わないのが基本です。ライオンとハイアールの案内はどちらも「使える製品なら2〜3回目のすすぎで入れる」としています。
柔軟剤を使う利点は、起毛の手触りが戻ることと、静電気が減ることです。冬に電気毛布をめくるとパチパチするのは、乾いた化学繊維がこすれるためで、柔軟剤の成分が繊維の表面を覆うと起きにくくなります。
使えないと書かれている製品で避ける理由は、柔軟剤の成分がコネクター部分や発熱体を覆う糸に残り、通電や熱の伝わり方に影響することがあるためです。記載が無いのに入れて故障した場合は、保証の対象外になります。
洗う前に洗濯表示とコントローラーを確かめて失敗を防ぐ方法
最近の電気毛布はほとんどが家で洗えますが、古い製品にはコネクターが水に弱いものがあります。洗濯表示の桶のマークに×が無ければ洗えます。桶の中の数字は水温の上限、手のマークは手洗い指定です。数字が30なら30℃以下の水で洗います。
コントローラーと電源コードは洗えないので、必ず外します。外したコネクターの受け口は、毛布の内側に折り込んでおくと、洗濯中に他の部分に当たりません。洗う前に物干し竿にかけて手で叩き、ほこりと髪の毛を落としておくと、洗濯槽に汚れが残りません。
- 洗濯表示の桶に×が無いか、水温の数字、手洗いマークを見る
- 取扱説明書で柔軟剤の可否と、洗濯機か手洗いかを確かめる
- コントローラーと電源コードを外す。完全に乾くまで付けない
- ドラム式洗濯機は使わない。叩き洗いで発熱体とコネクターが傷む
洗濯機で電気毛布を傷めずに洗う手順と柔軟剤を入れるタイミング
縦型の洗濯機なら、次の順で洗えます。
- コネクターの受け口を内側にして屏風のように折り、毛布が入る大きさの洗濯ネットに入れる
- おしゃれ着用の中性洗剤を規定量入れる。他の洗濯物は入れない
- 「手洗い」「おしゃれ着」「毛布」など水流の弱いコースを選ぶ
- 柔軟剤が使える製品なら、柔軟剤の投入口に規定量を入れる。投入口が無い洗濯機は、最後のすすぎの水がたまったときに入れる
- 脱水は30秒〜1分に設定する。ネットに入れたまま脱水する
脱水を1分以上かけると、発熱体がよじれて断線の原因になります。ライオン、ハイアール、くらしのマーケットの案内はどれも脱水を1分前後までとしています。水が滴る状態で取り出し、干す場所の下にタオルを敷いてください。
手洗いで押し洗いし、最後のすすぎで柔軟剤を効かせる方法
手洗い指定の製品や、洗濯機の容量に入らない毛布は、浴槽か大きなたらいで洗います。30℃以下の水におしゃれ着用の中性洗剤を溶かし、屏風畳みにした毛布を沈めて、上から押す、浮かせる、押すを20回ほど繰り返します。こすったり、もんだりはしません。
すすぎは水を2〜3回替えて、泡と濁りが消えるまで同じ押し洗いの動きで行います。柔軟剤が使える製品なら、最後のすすぎの水に規定量を溶かし、毛布を沈めて2〜3分置いてから引き上げます。コネクターの受け口は洗剤が残りやすいので、流水を当ててよくすすいでください。
脱水は絞らず、浴槽のふちに掛けて水を切るか、洗濯機で30秒〜1分だけ回します。ねじって絞ると電熱線が傷み、カジタクの案内では発火の原因になると書かれています。
M字干しで発熱体を傷めずに乾かすコツ
干すときは、物干し竿を2本使って毛布をM字に掛けます。1本の竿に掛けると重みが1か所にかかって発熱体が伸びますが、M字なら重みが分散し、内側に風が通って乾きが早くなります。途中で表裏を返すと、さらに早く乾きます。
場所は風通しのよい日陰です。直射日光は色あせの原因になり、乾燥機は熱で発熱体とコネクターを傷めるので使いません。厚手のものは丸1日かかるので、晴れが2日続く日に洗ってください。生乾きのままコントローラーを付けて通電すると故障します。
静電気のパチパチを柔軟剤以外で減らす方法
柔軟剤が使えない製品でも、静電気は減らせます。ライオンの案内では、部屋の湿度を50〜60%に保つと静電気が起きにくくなります。加湿器を置くか、寝室に洗濯物を干すだけでも効きます。
電気毛布の上に綿のシーツやカバーを掛けるのも効果があります。化学繊維同士がこすれるのを防ぎ、肌に直接当たらないので汗も毛布に染みにくくなり、洗う回数も減ります。
電気毛布の洗濯でよくある失敗と直し方
脱水を通常の時間で回した。発熱体のよじれを確かめる
ネットから出して平らに広げ、電熱線が波打っている場所が無いかを手で触って確かめます。よじれが無ければそのまま干し、乾いてから低温で通電して、全体が均一に温まるかを見てください。一部だけ熱い、温まらない場所があるときは使わずに買い替えます。
柔軟剤を入れすぎた。もう一度すすぐ
規定量を超えると、繊維に成分が残ってベタつき、かえって静電気が増えます。水だけで押し洗いのすすぎを2回して、柔軟剤の香りが薄くなるまで流してください。
乾燥機に入れた。通電せずにメーカーへ
熱で発熱体の被覆が傷んでいる可能性があります。見た目が無事でもそのまま使わず、メーカーの相談窓口に確認してください。
しまうときに防虫剤を入れた
カジタクの案内では、防虫剤の成分が電気系統に影響するため使わないよう書かれています。完全に乾かしてから、防虫剤を入れずに不織布の袋に入れて保管します。
電気毛布の柔軟剤は「説明書で可なら最後のすすぎに規定量」
電気毛布の洗濯で柔軟剤を使うなら、取扱説明書に使えると書かれた製品だけ、最後のすすぎで規定量を入れます。コントローラーを外し、ネットに入れて弱い水流で洗い、脱水は1分まで、M字にして日陰で乾かす。この手順なら電熱線は傷みません。
柔軟剤が使えない製品は、湿度50〜60%と綿のカバーで静電気を抑えてください。シーズンの終わりに1回洗ってからしまえば、翌冬に出したときのにおいも防げます。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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