車のSDカードとは、カーナビの地図データ、ドライブレコーダーの録画、音楽や動画の再生に使う、切手ほどの大きさの記録カードのことです。車で使うSDカードは3つの役目で種類が違い、カーナビの地図用はメーカーが指定した専用カード、ドライブレコーダー用は「高耐久」と書かれたmicroSDカード、音楽用は普通のSDカードで足ります。役目を取り違えると、録画が途中で止まったり、地図が読めなかったりします。
カーナビとドライブレコーダーのメーカーの案内、SDカードのメーカーの説明、カー用品店の記事を合わせて5本読み比べ、SDカードの基本、車での3つの使い道、ドライブレコーダー用の選び方、カーナビの地図用の注意、入れ方と扱い方の順に書きます。価格は2026年9月時点の目安です。
SDカードとは。大きさは2種類、速さと耐久で等級がある
SDカードは、パソコンやカメラで使うのと同じ記録用のカードです。大きさは、切手大の「SDカード」と、爪ほどの「microSDカード」の2種類で、車のナビは主にSDカード、ドライブレコーダーは主にmicroSDカードを使います。microSDはアダプターに入れるとSDカードの機器でも使えます。
| 表示 | 意味 | 車で見るときの目安 |
|---|---|---|
| 容量(GB) | 入る量。32GB、64GB、128GBなど | ドラレコは32〜128GB。機器が対応する上限を説明書で見る |
| SDHC・SDXC | SDHCは32GBまで、SDXCは64GB以上の規格 | 古いナビやドラレコはSDHC(32GBまで)しか読めない物がある |
| Class 10・U1・U3・V30 | 書き込みの速さの等級。数字が大きいほど速い | フルHDのドラレコはClass 10かU1、4KならU3かV30 |
| 高耐久(High Endurance) | 繰り返しの書き込みに強い作り | ドラレコには必ずこの表示がある物を使う |
車でのSDカードの使い道は3つ。役目で選ぶカードが変わる
| 使い道 | カードの種類 | 価格の目安 | 注意 |
|---|---|---|---|
| カーナビの地図データ | メーカー指定の地図SDカード。SDカードサイズ | 15,000〜30,000円(地図更新の代金を含む) | 市販の空のカードに地図は入れられない。ナビの型番ごとに違う |
| ドライブレコーダーの録画 | 高耐久のmicroSDカード。32〜128GB | 1,500〜4,000円 | 普通のカードは半年〜1年で壊れる。録画が止まっても気付きにくい |
| 音楽・動画の再生 | 普通のSDカードかmicroSD。16〜64GB | 800〜2,000円 | ナビが読める形式(MP3、AACなど)で入れる。フォルダの階層に上限がある |
一番間違えやすいのは、ドライブレコーダーに普通のmicroSDカードを入れることです。ドライブレコーダーは走っている間ずっと上書きで録画を続けるので、普通のカードは書き込みの回数の上限に早く達し、半年ほどで録画が止まります。「高耐久」の表示がある物を使うのが決まりです。
ドライブレコーダー用のSDカードの選び方。高耐久・容量・上限
「高耐久」の表示がある物を選ぶ
高耐久のカードは、書き込みに強い部品を使い、「連続録画○○時間」と時間で耐久が書かれています。サンディスクの高耐久なら64GBで約1,600円、書き込みの目安は2万時間以上で、毎日2時間走っても20年以上の計算です。普通のカードとの価格差は500円ほどなので、ドライブレコーダーには迷わず高耐久を選びます。
容量は「録画の画質」と「駐車監視」で決める
フルHDの前後2カメラなら、32GBで約2時間、64GBで約4時間、128GBで約8時間分の映像が残り、古い物から上書きされます。事故のあとにすぐ取り出すなら32GBで足り、駐車中も録画する駐車監視を使うなら64GB以上にします。4Kのドライブレコーダーは1時間で30GB近く使うので、128GBが目安です。
ドライブレコーダーが対応する容量の上限を見る
ドライブレコーダーには読めるカードの上限があり、古い機種は32GBまで、今の機種は128GBか256GBまでが多いです。上限より大きいカードを入れても認識しません。説明書の「対応メディア」の欄で確かめ、メーカーが動作を確かめた「推奨カード」があればそれを選ぶと、相性の心配がありません。
カーナビの地図用SDカードは専用品。市販品では代わりにならない
カーナビの本体に挿さっているSDカードには、地図のデータが入っています。このカードはナビの型番ごとに作られた専用品で、抜くとナビが動かなくなり、市販の空のカードを入れても地図は表示されません。地図を新しくするときは、メーカーの地図更新サービスから型番に合う更新用のカードを買うか、更新データを書き込んでもらいます。価格は1万5千〜3万円で、2〜3年に1回の更新が目安です。
ナビの「SDカード」の差し込み口が2つある機種は、1つが地図用、もう1つが音楽用です。音楽用に市販のカードを入れるときは、地図用の口と間違えないように、説明書の図で位置を見ます。
SDカードの入れ方と扱い方。5つの決まり
- 入れる前に、エンジンを切る。電源が入ったまま抜き差しすると、データが壊れる
- 向きを合わせて、カチッと音がするまで押し込む。斜めに入れると端子が曲がる。抜くときは、もう一度押すと出てくる
- ドライブレコーダーは、最初に本体で初期化(フォーマット)する。パソコンで初期化した物は、そのままだと録画できない機種がある
- ドライブレコーダーのカードは、月に1回、本体のメニューから初期化する。上書きのごみが消え、録画の止まりを防ぐ
- 録画が残っているか、3か月に1回は映像を見て確かめる。カードが壊れても、本体は録画中の表示のままのことがある
ドライブレコーダーのカードは消耗品で、高耐久でも2〜3年で交換します。夏の車内は60℃を超えるので、耐熱の表示(-25〜85℃など)がある物を選び、予備を1枚グローブボックスに入れておくと、壊れた日に差し替えられます。
車のSDカードは、役目で3種類。ドラレコは高耐久、地図は専用品
車のSDカードとは、カーナビの地図、ドライブレコーダーの録画、音楽の再生に使う記録カードで、役目ごとに選ぶ物が違います。ドライブレコーダーには「高耐久」の表示があるmicroSDカードを32〜128GBで、対応する上限の中から選び、本体で初期化してから使います。カーナビの地図用はメーカー指定の専用カードで、市販の空のカードでは代わりになりません。音楽用は普通のカードで足ります。
まず、今のドライブレコーダーに入っているカードを抜いて、「高耐久」や「High Endurance」の表示があるかを見てください。無ければ、次の休みに1,500円の高耐久に替えるのが、車のSDカードで一番先にやることです。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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